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幻の舊水塔
鳳山水道貯水塔
ほうざんすいどうちょすいとう|Fengshan Water Tower
鳳山水道貯水塔絵葉書

アクセス地図(現存せず)
 高雄州鳳山郡鳳山街(旧高雄縣鳳山市、現高雄市鳳山區)は高雄市の東隣に位置し、鳳山郡の郡庁所在地となっていた。
 地味の肥沃な平野に加え、一年中温暖な気候であるため、米、サトウキビやパイナップル等の果実栽培が盛んに行われ、それらを加工する産業も勃興し、隣接する高雄市の発展の影響を受け、活況を呈していた。
 従来、飲料水は街内にある30か所の公共井と50か所の私設井に頼っていたが、どれも汚染が酷く、飲料に適するものは僅かだった。
 このような非衛生な環境下では、胃腸が悪化する者が年々増加し、抵抗力も著しく低下する中では防疫の効果も現れず、常に住民の三分の一はマラリアを患っているという状態から脱することも難しかった。
 大正4年以来、本街有識者によって住民の保健的見地から水道布設の提唱がされてきたものの、財政上の理由で実現できなかった。しかしながら、問題をこれ以上先送りする訳にはいかず、昭和6年(1931)にまず集水井の試掘が行われた。この結果により水道布設計画が進み、鳳山水道は昭和8年(1933)10月12日起工、昭和10年(1935)10月19日竣工した。
 水源は鳳山街役場東方700m地点の農耕地の地下水とした。3か所の集水井により伏流水を収集後、第一喞筒井に導入、噴水池、濾過池、濾過井を経て、第二喞筒井からポンプで貯水塔に揚水後、自然流下で市街地へ配水された。
 貯水塔は高さ29.2mの鉄筋コンクリート製。8本の塔脚が内径9m、平均水深7m、容量450m3の円筒形の貯水槽を支える構造で、一日の最大給水量の約5時間分を貯留できた。
 民国88年(1999)に台湾中部で発生した921大地震がきっかけで、翌年、安全上の理由から惜しまれつつも解体された。

所在地(現存せず)
台湾 高雄市鳳山區光復路11號

竣工
昭和10年(1935)

構造・高さ
鉄筋コンクリート造 高さ:29.2m

関連リンク
鳳山市水道緣起及變遷之研究-林麗琴

参考文献:臺灣水道研究會編 (1941)『臺灣水道誌』臺灣水道研究會
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